2005年05月11日

『子どもにうたってあげるこもりうた ねんねんよー』ましま せつこ

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ねんねんよー―子どもにうたってあげるこもりうた
ましま せつこ
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この絵本も童話館ブッククラブで配本されたもので、シューベルト、モーツァルト、ブラームスの代表的な外国の子守唄と日本で昔から歌い継がれてきた各地方の子守唄の14曲が収録されています。


真島節子さんの独特の優しくて素朴な画風にも心なごみますが、楽譜とCDもついていて、お母さんが子どものために覚えて歌ってあげられるように工夫されている絵本です。CDは日本の子守唄には伴奏がついていなくて、アカペラで歌われたものが収録されているのですが、この辺りからも『子どもにCDを聴かせるのではなく、お母さんの声で歌ってあげてください。』というメッセージが伝わってきます。

子守歌と言うのは、もともとは貧しい農村から子守り奉公に出てきた少女達の色々な思いから生まれたもので、「人を大切に思う気持ち」が込められているのだそうです。

幸せいっぱいな雰囲気の外国の子守歌の方が何となく耳慣れているのに、馴染みのうすい方言で歌われた哀感漂う地方の子守歌の方が不思議と心に響きます。自分が普段使わないような言葉でも、子どもも大人もつい口ずさんでしまうような歌ばかりです。ちなみに方言については、本の最後できちんと解説されています。

でも、寝かし付けにはあんまり効果を発揮していないような…。
posted by sayah at 23:29| 奈良 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | +お気に入り絵本(0〜1歳)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月28日

『こんにちは』わたなべ しげお/おおとも やすお

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こんにちは
わたなべ しげお



「くまくんの絵本シリーズ」のひとつであるこの絵本。くまの子どもが植物や動物たちに「こんにちは。」とあいさつする姿がなんとも愛くるしく描かれています。

ユズもこの絵本をよく読んでいた1歳になる少し前くらいのころ、散歩の途中で出合ったお花や動物たちに、くまくんみたいにペコリと頭をさげたりしていました。

くまくんは最後に出てくるおとうさん、おかあさんにも無邪気に「こんにちは。」とあいさつします。


この絵本に限ったことではないのですが、絵本に出てくるおとうさんはほとんどの場合スーツ姿なのです。ウチの夫は仕事柄スーツは着ないのですが、この絵本をよく読んでいた時期にユズがスーツ姿の男性を見て、一度「おとうさん」とサインしてきたことがあり、ハッとしました。

シュタイナー教育で言われる「絵本はイメージを固定してしまう」ということを改めて実感した一件でもありました。


…とは言うものの、わたし自身は絵本を否定するつもりは全くなく、そういった側面があることも意識しつつ、これからも絵本の世界をユズと二人で楽しみたいなと思っています。
posted by sayah at 23:02| 奈良 | Comment(0) | TrackBack(0) | +お気に入り絵本(0〜1歳)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月25日

『もう おきるかな?』まつのまさこ/やぶうちまさゆき

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もうおきるかな?
まつの まさこ


この絵本は動物の親子たちが、寝ている場面「○○よくねているね。もうおきるかな?」→起きている場面「あー、おきた!」の繰り返しで構成されているものなのですが、動物が本物そっくりに描かれているため、子どもを強く惹き付けるように思います。写真ではなくて、本物そっくりに描くということにはどうやら意味があるようです。

赤ちゃんの本棚』という著書には、立体感のある写真が小さい子にはフクザツであること、それを絵にすることで人の目をそらしたり、目的に必要な特徴を取り込んだり、意図した印象を損なう特徴を排除できるのだということが書かれています。

この絵本の絵を担当されている薮内正幸さんは、他にも『どうぶつのおかあさん』『どうぶつのおやこ』など、動物を描いた絵本を多数描かれています。どれも動物への愛情が伝わってくる、ほのぼのとした内容の絵本です。


ユズも1歳を過ぎると、寝ている動物たちに自分がいつもされているのと同じように背中をトントンとしてあげたり、起きた動物に「おはよう!」と声をかけたりして楽しんでいました。
また、眠る前には反対から読む(起きていた動物が寝ていくように見えます)という楽しみ方もできる絵本です。
posted by sayah at 12:06| 奈良 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | +お気に入り絵本(0〜1歳)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月19日

『ころころころ』元永定正

ころころころ
元永 定正


この絵本は2月14日の記事で紹介した『もこもこもこ』の絵を書かれている元永定正さんの絵本です。カラフルなボールが階段を上ったり下ったり、いろいろなシーンを旅していくというものなのですが、「ころころころ」という音の響きが心地よく、球体に興味を持つ赤ちゃん時代には特に楽しめる絵本だと思います。


背景の色も変わっていくので、子どもによって様々な捉え方ができるようになっています。たとえば背景が黒いページでは夜に見えたり、トンネルの中に見えたり…

元永さんの絵本はどれも子どもに解釈が委ねられていて、言葉の響きも楽しいのですっかりファンになってしまいました。

この絵本も長く楽しめそうです。

その他の元永さんの絵本
がちゃがちゃどんどん
もけら もけら
posted by sayah at 12:00| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | +お気に入り絵本(0〜1歳)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月15日

『くだもの』平山和子

くだもの
平山 和子


食べるということに興味が出てきた頃、こんな絵本はどうでしょうか?背景が白のまま何も描かれていないので赤ちゃんは視覚的にそこに描かれたものに集中できるという点で、この絵本も赤ちゃんが初めて出会う本としてぴったりではないかな?と思います。

本物そっくりに描かれたくだものが、表紙を含めると11種類も登場します。まずくだものそのままの状態、次に「さあ どうぞ。」のページでは食べてください!といわんばかりにお皿に盛られていたり、切ってフォークにさされたくだものをこちらに差し出している絵で、大人が見ても思わず取って食べてしまいそうになるほどです。もちろん子どもはパクパクするのがお約束!ユズも実際はくだものがあまり好きではなく、気が向いたらりんごを2,3口食べる程度なのですが、この絵本を読むときはおいしそうにパクパク食べて「お母さんもどうぞ。」なんて言ってくれます。ただ、なぜだかぶどうだけは見た目が怖いらしく、このページはさっさと飛ばしていましたね…。そういえば買い物に出かけたときもパイナップルを異様に怖がっていたっけ。子どもの感性ってなんだか繊細ですね。

posted by sayah at 23:30| 奈良 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | +お気に入り絵本(0〜1歳)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月13日

『てんてんてん』わかやましずこ

てんてんてん
わかやま しずこ


この絵本は分かりやすい大きなイラストとリズミカルな言葉の繰り返しが特徴的で、ユズもおしゃべりできるようになると一緒に読んだり、絵の中に出てくる点や線をなぞったりして遊んでいました。この012えほんのシリーズはあかちゃん向けに安全性の配慮がされているところも評価できます。まず、従来の針金止めではなく、のり付けで製本されており、インクもなめても安全なものが使われているようです。またこの時期は絵本をかじってしまうことが多々あるのでボードブック(厚紙でできている)になっています。

ただ、この絵本に出てくるてんとうむし、かたつむり、ちょうちょ、ほたる、かまきりに実生活でなかなか遭遇できない環境の方も多いのでは…と思うと寂しい気がしますね。ユズもてんとうむし、ちょうちょ以外はまだ遭遇していないのです。

posted by sayah at 17:21| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | +お気に入り絵本(0〜1歳)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月06日

『いないいないばあ』松谷みよ子

いないいないばあ
松谷 みよ子


まず定番中の定番のこの本をご紹介したいと思います。
この絵本はタイトルのとおり「いないいないばあ」遊びの絵本です。見開き1ページごとにいろいろな動物たちが出てきて「いないいない」→「ばあ」をしてくれるのですが、お母さんと『いないいないばあ遊び』ができる頃になったら、この絵本で喜ばない子はいないのではないでしょうか?


ユズも例にもれず、「ばあ」のページで大ウケしていました。でもこれはやっぱり赤ちゃん時代限定の絵本らしく、2歳を過ぎた今では全くリクエストがなくなってしまいました。あれほど気に入っていたのに...

他にも同じ類の絵本はたくさんあるのですが、素朴でやさしいタッチの絵とよく吟味された言葉、そのリズミカルさからいってこの絵本が30年以上も読み継がれている理由がわかります。

この絵本は「松谷みよこ あかちゃんの本」というシリーズなのですが、実は絵を描いているのは松谷みよ子さんではなく、瀬川康男さんです。同シリーズの他の本にはいわさきちひろさんも画を担当されています。

絵本といえば絵を重視するように思いがちですが、実はそこに使われている言葉も非常に重要で、本当によい絵本というのはこのようなところも大切にされていると感じます。このシリーズも「母とこの伝承あそび」を絵本にしたものだそうです。

実際ユズは2歳を過ぎて急速に言葉が発達してきたのですが、その中でもお気に入りの絵本からの引用が大変多いです。いつのまにか子どもの心に浸透していくのは絵はもちろんのこと、そんな風に大切に考えて作り出されたことば、文章たちなのだと感じずにはいられません。


posted by sayah at 15:22| 奈良 ☁| Comment(0) | TrackBack(3) | +お気に入り絵本(0〜1歳)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月02日

絵本を通して親子のふれあいを…

シュタイナー教育では絵本より素話を重視するようですが、(絵本は固定したイメージを与えてしまい、子どもが自由に想像する余地を奪ってしまうという理由で)我が家では今のところ、絵本もおもちゃと同じように親子のコミュニケーションツールとして活用することにしています。

絵本選びはいつも私がしていると、自分の趣味で傾向が偏ってくる恐れがあるので、『童話館ぶっくくらぶ』にも入会しています。

0歳代にすすめられる『赤ちゃん絵本』の傾向としては、絵がシンプルで(背景がごちゃごちゃしていなくて、わかりやすい絵)、文章もまだストーリーを楽しむのは難しいので、短い言葉で印象的(繰り返しなどを使って)に綴られたものが主流です。色調は原色ではっきりしているほうが、まだ視力の弱い赤ちゃんにはわかりやすくてよいのかもしれませんが、個人的にはそいういう類のものばかりだと、刺激が強くて疲れてしまわないかな?と感じることもありました。自分自身が淡い色調の輪郭がぼんやりとした絵が好みということもあるのでしょうけど...。

ユズは生後6ヶ月くらいから試しに絵本を見せてみることにしたのですが、当時はまだ絵本は『かじるためのもの』『ページをめくって遊ぶためのもの』でしかなかったように思います。1歳近くなって自分の生活の追体験として楽しむようになってきました。また、ユズの場合はイラスト的な絵より写実的に描かれたものの方を好んでいたように思います。


『読み聞かせ』と言うと、なんだか構えてしまいますが、1日のうちわずかな時間であっても親子で絵本の世界に浸る静かな暖かい時間を過ごせたら…と思っています。

これからユズのお気に入りの絵本たちを紹介していこうと思います。
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