2005年09月15日

『食べられる』ことに感謝…

安心な食材を…と考える人が増えてきて、スーパーなどで手軽に有機野菜が手に入るようになってきました。でも、こうして世間のニーズが高まってくるにつれて『工夫』が凝らされ(野菜に限らずですが)、本当のことがやっぱり見えにくくなってしまうように思います。

私も有機JAS認定のお野菜は無農薬だとかつては誤解していたこともあって、自分がきちんと調べていなかったことも悪いのだろうけど、そこには何かからくりがあるような気がしてしまうのです。そして農薬がかかった野菜やお米よりも、輸入の小麦や大豆(もしくはその加工品)、輸入の飼料を食べている家畜の方がずっと恐いのだということもとても見えにくい事実なのではないでしょうか。

自分で少しだけ野菜を育てていることもあって(今はしばしお休み中ですが)、もう少し野菜作りのことを知りたいと思っていくつか本を読んでみると、目先の効率を重視するあまり、必要以上に肥料を与えたり、病気を未然に防ごうとしたり、害虫などを駆除したりすることによって生態系を崩してしまうことが却って悪循環に陥るのだということが事実としてあるようです。もっと自然界の持つ力を信じて、あるがままを大切にすれば、丈夫で健康な野菜が育っていく。なんだか野菜も人もおんなじだなぁなんて思いました。どうやら有機野菜がブームになったことで環境に負荷がかかっている一面もあるようです(過剰な有機肥料が自然に還るのが難しくなっていることなど)。でも、実際、採算性を考えるとこれらは難しい問題なのかも知れません。

少し前にイベントで地場の野菜の即売会があって、そこで野菜を売っていた農家の青年に何気なく「無農薬ですか?」と尋ねると、無農薬野菜を作る知識が自分達にはないこと、そんなことをしていたら採算が合わないため、自分達の体を害する危険性と隣あわせになりながらも農薬を使っていることなどを切々と語られて、不用意なことを言ってしまったという申し訳ない気持ちと食に対してエゴイスティックに向き合ってきた自分に罪悪感を感じてしまいました。

以前は安価で見た目のキレイな野菜が望まれていたのに、消費者のニーズが少々値が張っても、少々見た目が悪くても安心して食べられる野菜を…という風にシフトしてきて、農家の方たちも戸惑っていらっしゃるのかも知れません。

他の食材に関しても、昔言われていたこととは違った事実も判明したりして、それに振り回されてしまう生産者の方もきっと大変なのでしょう。今の流れがよい方向に変わっていけば、と願うけれど、その裏には複雑な事情もからんでいるのだろうし、たくさんの犠牲も払わなければならないのかも知れません。


食に関して、知れば知る程分からなくなったり、知らないほうがよかったのかも…と思うこともあったりするのですが、家族や自分の健康を追求することばかりに目を向ける前に、まずは「感謝すること」を忘れないでいようと思います。
この記事へのコメント
たしかに有機野菜=無農薬ではないですよね。
毎日のように食するお米もほとんど農薬使われてるし、反対に無農薬の野菜を食べるというのは難しいのかもしれません。。

私の実家はお米を作っているのですが、農薬消毒はしません。でも無農薬ではありません。
我が家の田んぼの周りが、農薬を撒いているので、そのおこぼれが、実家の田んぼに回ってきます。
実両親曰く、周りのおこぼれだけで、お米は消毒できるから、我が家のお米は消毒しないと言って、農薬を撒きません。

無農薬野菜と言っていても、周りの田畑から農薬がこぼれてくる野菜を食しているのなら、本当の無農薬野菜だとは思えない気がします。

店頭で並ぶ納豆は、遺伝子組み換えの大豆を使用していませんと記載されている。
でも、遺伝子組換えの大豆が全体の5%未満ならば、遺伝子組換えの大豆はしようしてませんと表示ができる。

知っているようで知っていない食のこと。
子ども達には、自然に育った本物の野菜の味を覚えて欲しいです。





Posted by taramommy at 2005年09月15日 15:01
sayahさん、おひさしぶりです。
私も食について考えるようになってから、何を選ぶべきか、ほんと迷うことばかりです。いくら安心な野菜を食べていても、調味料や加工品のことをよく知っていなければ、結局よくないものも取り入れていることになってしまうし…。無添加っていう表示も最近多いけれど、実際何が入っているのかは、自分で確認しきれない部分もあって、難しいです。
でも、sayahさんのおっしゃるとおり、大事なのは作っている人がいるってことですよね。娘にも、そういうことを教えてあげられる機会を、もっともてたらなって思いました。
Posted by kabu at 2005年09月16日 14:59
>taramommyさん

taramommyさんのご実家はお米を作られているのですね。そうなんですよね…。私も貸し農園というものを借りてみようかなぁと思ったりしたこともあったのですが、やっぱり周りの方が薬剤を散布されたりする場合もあるだろうし、過去に使われていた方が化学肥料を使っているかも知れないことなどが頭に浮かび、結局まだ二の足を踏んでいます(まだ、そんなに本格的にやれる自信がないというのももちろんあるのですけどね)。

「表示しなくてもよい」なんてルールがあると、もう何を信じればよいのか分からなくなってしまいますよね。

そんな逃げ道を作らなければ、経済って回っていかないものなのでしょうか。難しいですね。
Posted by sayah at 2005年09月16日 23:34
>kabuさん

来て下さって嬉しいです♪

無添加の表示にも色々と落とし穴があって、消費者には見えづらい部分もありますよね。表示の裏側のことなどを知るにつけ、何も知らなかったほうがあれこれ気をもまなくて済んだのかも…なんて思ってしまいます。何がどれくらい人の身体にとって悪いのか、ということも実際はよく分からないし、前にもkabuさんとお話したことがあったけれど、食費にかけられる限界と相談しながら優先順位をどうやってつけていくか、まだまだ試行錯誤しています。

矛盾を抱えながら生活している生産に携わる方々も、その矛盾をなんとか上手く解決できる方向に世の中全体が変わっていけばいいのですけれどね…。
Posted by sayah at 2005年09月16日 23:49
日本にはすさまじい量と種類の食品があふれているのに、安心・安全な食べ物を手に入れるのが難しいなんて、何とも寂しいことですよね。
「食の安全」という言葉が盛んに取りざたされるようになってきているけれど、食べる人にとっての安全だけでなく、作る人、そして食べ物を生み出す大地をも含めた、自然環境すべての安全を守り、育てていくことが、本当の「食の安全」といえるのでしょうね。

野菜を例にとっていえば、何が何でも「有機」!と無理するのではなく、人間が病気のとき薬を飲むように、必要最小限で害のない「農の薬」(決して殺虫剤ではなく)をうまく使用しながら行う農業であれば、だれもが無理なく持続して取り組むことができるだろうし、長い目で見て環境保全につながっていくのではないでしょうか。
そして、できるだけ旬のもの、そして地場のものを利用すること。いつでも何でも手に入るという状況は、季節外れのものを作るという無理を大地や作り手に強いることになり、また多額の輸送費もかかりますものね。

何だかsayahさんにいまさら言うまでもないことをつらつらと書いてしまってスミマセン。結局は、上に書いたようなことを実現させるためには、作り手と買い手が常にお互いの存在を確認し、意識できる環境を広めていかなければならないのでしょうね。時間はかかるかもしれないけど、千里の道も・・・で、子どもたちに美しい自然を残すため、まず私たち個人ができることを模索し、実行したい!と思う今日この頃です(と、ものすごーく行動力のない私がいうのもおこがましいですが・・・)
Posted by washiko at 2005年09月18日 08:02
>washikoさん

本当にそうですね。washikoさんのご意見は説得力があります。

>食べる人にとっての安全だけでなく、作る人、そして食べ物を生み出す大地をも含めた、自然環境すべての安全を守り、育てていくことが、本当の「食の安全」といえるのでしょうね

本当の意味で少しずつこういう風に世の中が変わっていくといいですよね。いつも、まずは「家族・自分のこと」から始まってしまう私ですが、どうしたら物事が上手く循環していける社会を作り出せるのかなぁなんて考えたりもするようになりました。一人ひとりの力は微力なものかもしれないけれど、その力が集まっていけばいいな、とありきたりな考えかもしれないけれど、そんな風にも感じています。

「農の薬」のことは、私は詳しく知らないのですが、何事も本来あるべき姿を大切にすることが肝心ですよね。旬を大切に、地場のものを大切にと消費者の意識が変わってきたことで、少しずつ生産の現場も変わっていくといいですね。

Posted by sayah at 2005年09月20日 12:31
お久しぶりです。

加工品に関する謎解きは、やはり消費者には無理でしょうね。
添加物の一括表示、国内で加工した物であれば輸入物でも国産と表示できること、セット物になると原産国の表示も変わること、などなど、複雑怪奇なことばかりです。
どれだけ消費者が賢くなっても、あの手この手でだまされ続けるのではないでしょうか。

私も最近家庭菜園を始めるにあたり、自然農法の福岡正信先生の本をいくつか読んでいるところです。
福岡先生の本を読んでいると、自然がいかに大切かがよくわかります。

福岡先生の話は、吉村先生と通ずるところがあります。
自然の営み、生態系、循環に手を加えることがどれほど恐ろしいことか・・・。

当たり前のことですが、食と命って、切り離せませんね。

Posted by 侘助 at 2005年09月20日 20:27
sayahさん,こんばんは☆
ご無沙汰しています。

引越し,念願の畑を作るにあたり,そして離乳食というものを考え直すにあたり,sayahさんの食べることの記事をもう一度じっくり初めから読ませて頂き,参考にされたという本も読むことにしました。

最近育児への関心がを薄くなっていた私。
sayahさんの記事を読んで,これからの育児方針が見えてきた気がしました。

ありがとうございます。


Posted by Rio at 2005年09月20日 22:42
>侘助さん

本当に加工品に関してはもうお手上げです(笑)。何か怪しいものが入っているのかも…と思いながら食べるなら、いっそのこと何も考えずに美味しく頂くほうがよっぽど身体にいいような気がします。とは言え、加工品のお世話になることはめっきり減ってしまいましたが…。それでも、例えば納豆や豆乳に関しても未だに腑に落ちないことが色々とあるのですよね。そんなカラクリを作らずとも上手く回っていく方法はないのでしょうか。

侘助さんも家庭菜園をされるのですか。
私も有機野菜のことから派生して自然農法の野菜に関心が湧いていますが、プランターでは難しそうで…。

でも、私も自然農法を実践する方の本を読んで、改めて自然の持つ神秘や偉大さというものを実感しました。

Posted by sayah at 2005年09月20日 23:10
>Rioさん

畑を始められるんですね〜!山の方に引っ越されたとのことで自然がいっぱいでいいところなんだろうなぁって勝手に想像していましたよ。

育児への関心が薄くなっただなんて…Rioさんのブログを読んでいる限りそんな風には感じられないけれど!?乳腺炎、大変でしたね…。離乳食とのバランスって難しいものなんですね。おっぱいひとつとってもお母さんと子どもの数だけ色々ですよね。でも、Rioさんの記事を読んでいると、私もおっぱいのことも含めて次はこうしたほうがいいかな?と色々勉強させてもらっていますよ♪
Posted by sayah at 2005年09月20日 23:24
sayahさん、初めまして♪
2歳7ヶ月の娘と7ヶ月の息子の母してるぽよよといいます。
どうしてたどり着いたのかは思い出せませんが、
あ、私も好き好き〜という絵本や本と思って最近お気に入りにいれて時間があるときに以前のブログを読ませていただいてます。
私の日記にリンクはらせていただいてもいいでしょうか?

食べ物って難しいですよね。
実家で作った野菜や、近くのJAで手に入れた野菜をなるべくいただくようにしてます。
今は子育てでできないでいますが、来春くらいからは自分で野菜も育てたいと思ってます。

これからもいろんな刺激をもらいに遊びにきますので宜しくお願いします♪


Posted by ぽよよ at 2005年09月21日 14:33
>ぽよよさん

初めまして、コメントありがとうございます♪
時々覗いてくださっていたのですねー、嬉しいです。リンクの件はもちろんオッケーです。どうぞよろしくお願いいたします。

ぽよよさんのところもご実家でお野菜を作られているんですね。我が家も昔は父がせっせと野菜作りをしては私達姉弟に収穫祭をさせてくれたものですが、このごろは買ってくることが多いみたい…。やっぱり食べてくれる人が少なくなるとやりがいがないのかしら〜。


まあちゃんとウチの娘はお誕生月も近いですし、これから色々お話させていただけたら嬉しいです。私もまたお邪魔させていただこうと思っています!
Posted by sayah at 2005年09月23日 01:39
初めまして
環境防災研究所のグーです。
私どもの趣旨にご賛同ありがとうございます。
早速、こちらの日記を
テーマ
食品に掲載させていただきます。
今後とも宜しくお願いします。
Posted by グー at 2005年10月21日 15:28
>グーさん

掲載していただき、ありがとうございました。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
Posted by sayah at 2005年10月22日 15:14
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