2005年08月08日

「いいお産の日」in京都

昨日、「いいお産の日」のイベントに京都まで出かけてきました。

今年で5回目を迎えるこのイベント、私は参加するのは初めてだったのですが、想像以上にたくさんの人でにぎわっていてビックリ!私の周りには病院で産む以外の選択肢を考える人(医療行為ができない自宅や助産院での出産が危険というイメージが先行してしまったり、ほかに選択肢があるということを知らない人も多いのかも)はほとんどいないのに、こんなにもお産に前向きに取り組んでいらっしゃる人がいるのだなぁ〜と驚きでした。会場は「自然なお産、昔ながらの育児」に関する情報・出店がいっぱい。

整体やリフレクソロジーの無料体験にも参加してみたかったけれど、あまりの大盛況ぶりに整理券はあっという間になくなり、参加することはできませんでした。

ですが、この日のメインはやっぱり「お産に向けて心と体を整えるため今伝えたいこと」というシンポジウム。助産院で出産されたお母さんや助産婦さん(←今は「助産師」と言い換えられているけれど、助産婦という言葉には昔から慣れ親しんだ呼び方を込める以外に「助・産婦=産婦を助ける」という意味で使われたりもするのだそうです)のお話を聞いてきました。

中でも印象に残ったのは、津田塾大学教授(「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」の著者)の三砂ちづるさんのお話。妊娠する時期やお産そのもの、子育てに関しては、仕事や勉強のそれと比べて、努力に比例して思い通りになるものではないのだという主旨だったのですが、それはすなわち「人生が思い通りにならないこと」を学ぶことであるということ。たとえ結果が思い通りにならなくても、その思いを叶えるために淡々と自分のできることをして自らを整えていくこと以外に生きて行く上ですべきことはないのかも知れない、というお話が心に響きました。

私は周囲を説得できないまま、ユズを病院で産んだことをずっと後悔していて(←当時通っていた産院の方針に納得がいかなかったということ。すべての病院を否定する意図はありません)、もっとよりよい自分の望むお産がしたかった、もっと主体的に自分の妊娠・出産と関わりたかったと言う思いが強いのだけれど、でも、結果として産む場所というのはそんなに大きな問題ではないのかもしれないと思えるようになりました。もちろん、希望通りになるのがベストなんですが、妊娠・出産・育児を通してたくさんのことに気づき、自分を少しずつ変えることができた(今もその過程ですが)ということに大きな成果はあったのだと思うのです。

妊娠・出産に関わっていらっしゃる輝くような女性達を目の当たりにして、私ももう一度お産を通して、自分の身体の神秘とゆっくりじっくり向き合ってみたいなぁと、ますます思いは募るばかりです。


この会場でひとつ気づいたこと…

日曜日だったのだけれど、やっぱりご夫婦で参加されている方は少なかったように思います。男性は女性の心や身体の変化に対してピンときづらいのかも知れないけれど、パートナーとして、赤ちゃんの親として、女性と同じくらいもっと妊娠・出産に関心を向けてくださる方がこうしたイベントを通じて増えたらいいなと思います。会場には男性にも妊婦体験や分娩台体験をしてもらうブースなどもありましたよ〜。ウチの夫にもぜひ一度参加してもらいたいものです、ハァ…。


「いいお産の日」のイベントは全国各地で行われているようです。今後のスケジュールは下記のサイトから確認できます。

いいお産プロジェクト

【追記】
こちらにも全国各地のイベント情報が出ていました。
REBORN お産イベントへ行こう
posted by sayah at 12:15| Comment(23) | TrackBack(0) | +つれづれ+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
行ってきたですね〜。
私もいつか行きたいと思ってます。
妊娠中、あゆみ助産院でマタニティーヨガをしている方の
教室へ通っていたんです。
ほんと、夫婦で聞きに行きたいですよね。
Posted by すいか at 2005年08月08日 14:01
自宅出産は本当に納得できるお産ができるらしいです。
妊娠は病気じゃないし、本当は病院で産まなくてもいいと思います。
でも、周りが納得してくれなければ、自宅出産できませんよね。

私も病院で出産しましたが、
通院していた医師がものすごく的確に診察してくれていたし、患者さんの事を一番に考えてくれているというのが伝わってきたので、
自宅出産しようとは思いませんでした。

私の場合は、帝王出産で子どもを産んだので
次も病院で産むしかないのですが、
ゆずちゃんにお産に立ち会って欲しいという気持ちがあるのなら、ぜひ自宅出産をかなえて欲しいと思います。


Posted by taramammy at 2005年08月08日 14:30
またまたお邪魔しました、こんにちは。
ブログを読ませてもらってって、sayahさんと自分に共通している部分がたくさんあるなぁ、と思うのですが、お産に関してもしかりかも。

私は上の子(もう小学生)のお産のとき、散々な目にあって、書くとなが〜くなるのではしょりますが、最終的に帝王切開となりました(こんな風に人に話すようになるのに何年もかかりました)。

最初にそんな思いをしているので、その後の育児は後悔したくない!と力が入ったし、こだわって悩んで迷って・・・最終的に思うとおりにならなかった部分もたくさんあるのですが。

で、やはり次のお産は絶対病院はいや!医者はいや!助産院で産みたい!・・・と思ったのですが、だめなんですね。助産院では前回正規産でないと扱えないんだそうです。それどころか京都府では医師会の申し合わせで「前回帝王切開した場合は次も帝王切開で」と取り決めがあるらしく、前回の経過もろくに聞いてもらえずにトライアルすら拒まれるところがほとんどでした。
リボーンのムックに掲載されている有名な病院でも「2,3年前まではトライアルを実施していたけれど、現在は初産の方の帝王切開率すら上がってきている状態で、前回帝王切開されている方は帝王切開を行うことにしています」と取り扱ってはもらえませんでした。

結局病院ジプシーすること5件、信頼できる医師に巡り会うことができて、下の子は通常分娩で生まれてきました。取り上げてくれた助産婦さん、お医者さんが「助産院で取り上げたみたいにきれいなお産だった」と言ってくださるほどいいお産を経験することができました。自分の身体を整えたこともだけど、それ以上にこの子が私を選んで生まれてきてくれた、という思いが強いです。

上の子の出産・育児を通して挫折も経験したし「自分の思い通りにならないことがある」ということも身をもって経験して(同じく今も、ね)自分が変わるきっかけになったし、下の子のお産を通して、上の子の出産で傷ついた自分自身を癒してもらった、二人でひとつの経験で両方とも必然だったんだな、と思っています。三砂ちづるさんの本、チェックはしていたもののまだ読んでないのでさっそく読んでみたいです。

私も場所にすごくこだわってましたが、いい医師、助産婦さん、栄養士さん(ご飯もよかったの)のいるいい病院に巡り会えて、ないだろうけどもし次があったら、助産院でなくまた同じ病院にお世話になるのもいいな、と思うまでになりました。

夫は・・・人によるみたいだし難しいですね。2回目は私はこだわらないことにして適当にしてもらいましたが、最終的に上の子ともども立会い、へその緒を切って「まぁ立ち会ってよかったよ。」と言っております。感動したって程でもないらしいです。個人差があるのですね。

それにしても!VBACひとつにしても病院・医師によって解釈はさまざま。医師によっては正反対のことを言う人もいたし、出産ときたら百人百様、一人でもその都度異なるのに、患者(この言い方も違和感ある)一人ひとりを見てもらうことは本当に難しいと感じました。淡々と書いてますが実際は涙流しまくりです。
今はこうしてインターネットでいろんな角度からの情報を得ることができるので(上の子の時はまだ家庭にパソコンは普及してなかった)、自分で考えるにしてもいろんな判断材料があってためになります。生き物としての自分のカンも大事に育てないといけませんが。

私が何年もかかってたどり着いたところへ2,3年でがんばってたどりついたsayahさんすごい。そんなsayahさんを選んで来てくれる次の天使が楽しみだよ。

長い上におまけ。「心と体を育てるベビーマッサージ/能登春男・能登あきこ著(PHP研究所)」おすすめです。バーストラウマのお話。上の子の時にこれを知りたかった。やってあげたかった。もう大きすぎて難しい。

長くなってしまってごめんなさい・・・。
Posted by いっぽ at 2005年08月08日 15:43
ごめんなさい、補足です。

私の場合、一人目の出産は経過順調でだったもののどたんばでいろいろあって、自分の知識不足と医師の措置への疑問があって、通常分娩が可能だったのでは?という思いが残ったのです。

実際に帝王切開を経験して、何の問題もなく出産された方その他から「楽したんだね」等々生物として劣っている的発言を含め、心無いことを言われて傷つくことも多かった反面、同室になった方たち(早産で未熟児のため1ヶ月母子別々になった方や絶対安静になった方、骨盤が狭い、双子で計画的に帝王切開をされる方、また授かりたくても授からない方など・・・)から、いろんな思いがあることを知り、少しですが心から感じられるようになりました。

それゆえに普通分娩にこだわる過ぎることへの罪悪感みたいなものもあり、すっきりしない思いをずっと抱えていました。無事に生まれてくれることが何より大事だから。
でもやはり必要以上の医療の介入は避けたいし、母子に自然に備わってる力を信じたいという思いが強かったです。

二人目で出会った医師は几帳面で丁寧、前回の経過も事細かに聞いてくださいました。それだけに的確な判断をして帝王切開をするほうがよいと判断されたらそうしてくださいと、信頼することができたので、どちらであってもおそらく後悔しなかったと思います。結局は自分が自分をごまかさないでやれるだけのことをしなかったら、あの時ああすれば・・・という思いが残ってしまうのかも。

それだけにsayahさんが紹介されている三砂ちづるさんの言葉は心に響きます。変えることのできないものを受け入れるだけの冷静さを持ちたい、と思います。難しいけど・・・。


Posted by いっぽ at 2005年08月08日 16:24
sayahさんのブログ、私にとって本当にタイムリーなことが多いです。

最近、お産に関することに縁があり、きくちさかえさんや吉村医院の吉村先生とコンタクトをとっていて、来春には吉村医院の吉村先生の講演会も企画中です。

お産って、一生に数回しかない貴重な体験ですよね。
だからこそ、納得のいくお産をしたいと誰もが思うのだと思います。
その昔は女性は5〜6人出産するのが当たり前だったし、産まないという選択すらできなかったし、しかも、戦後はお産よりもまず「生きる」ことの方が大変だったので、今のように「お産は一生に数回の大イベント」ではなかったんですよね。
それを思うと、昔と今とでは、女性の価値観や考え方、生き方などに大きな差があると思います。

最近、自宅出産がある意味ファッションのひとつのような感じで注目されていますが、そんなに簡単に叶うものではないと思います。
自宅出産だからって、必ずしも自分の希望通りの出産ができるとは限りません。
本当に自宅出産をしたいのなら、まずは「自分で産む」という意識をしっかり持ち、妊娠中の体力作り、食生活、環境などを徹底的に整える必要があります。
家族の当然受け入れも大切です。
自宅出産を受け入れてくれる助産師やスタッフがいれば、自宅でも産めるという訳ではありません。
また、どんなに万全の体制でお産に臨んだとしても、最後の最後で病院に搬送されるケースも少なくありません。
先日のきくちさんが講演会で
「安易な気持ちで自宅出産を望まないでほしい。
最終的にトラブルがあれば、病院に搬送しもらえるから大丈夫、という気持ちで自宅出産を希望する人もいるが、そんなに甘いものじゃない。
昔の女性は今より心身共に強かった。
環境も全然違った。
だから、自宅出産も当たり前にできたが、最近の女性は昔とは比べ物にならないほど体力も気力も弱っているので、自宅で産みたいならそれなりの覚悟が必要」
とおっしゃっていました。

明日香医院の大野先生のところでも、最近受け入れの制限が厳しくなっていますよね。
いわゆる管理分娩ではなく、自然なお産をするということは、それだけリスクも大きいということなんですよね。

私の場合は、どこで産むか、誰と産むか(主人の立ち会いは当然ですが、どのスタッフに担当してもらうか)の両方が一度で叶った本当に充実したお産だったので、このコメントを不愉快に感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、最終的には、どんな出産であれ、その時はそれが最善だったと受け入れることが大切なのではないかと思います。

私達はこの世に生を受ける前に、自分の人生のシナリオは自分で書いてきていると言われています。
納得のいかなかったお産も、自分が書いたシナリオ通りに進んだということだと、担当だった助産師さんに言われました。
また、希望通りにならないお産だったというのは、そこから何か学ぶべきことがあったのだということ。
だから、そのお産がよかったか悪かったかが重要なのではなく「そこから何を学んだか」が何よりも大切だ、ともおっしゃっていました。


自然なお産というと、明日香医院の大野先生が有名ですが、吉村医院の吉村先生の本は読まれたことがありますか?
大野先生は吉村先生のお弟子さんなので、当然同じ流れをくんでいますが、本当の意味での自然なお産といえば、やはり吉村先生です。
一度、実際にお会いになることをお勧めします。
吉村先生の話を聞くと、ユズちゃんの時のお産をまた別の角度から見ることができると思います。


思ったことを正直に書かせていただきました。
私のコメントでsayahさんはじめ、気を悪くされた方がいらっしゃったらお詫び致します。

Posted by 侘助 at 2005年08月08日 21:31
いつも楽しみに拝見しています。
母乳育児や自宅出産など妙味のあることがたくさんあり、ゆずちゃんの成長に私まで幸せな気持ちになります。
私は2人の女の子がいますが、一人は総合病院で、次女は自宅で出産しました。
病院での出産で嫌な思いをして自宅にされる方も多いのでしょうが、私は病院でも最高に幸せな出産ができました。・・・というのも、看護婦として働いていた総合病院で産んだために、先輩や後輩の看護婦や同僚のドクターも応援に来てくれ、しかも看護学生も付っきりでマッサージをしてくれたり、汗を拭いてくれたり。分娩後、気がつくと20人近くの人の歓声につつまれての出産で、感激で涙が止まらなかったことを今も覚えています。
そんな私が次女を自宅で出産したのは、長女がかわいくて一日たりともはなれて(入院)いたくなかったことのみでした・。結果、思っていた以上の安産で、出産後に疲れ果てて眠る主人の顔と生まれたての次女、お姉さんぶっている長女の3人の寝顔を見ることができたのが、何より嬉しいことでした。

病院にも、自宅にも、いいお産はきっとありますよね。その与えられた環境の中で、感謝していくことが、いいお産の第一歩なのかな・・・と、思い返しました。

Posted by 凪ママ at 2005年08月09日 17:00
お産、私も自然に生みたいと思っていた一人です。
上の子を妊娠した頃にちょうどテレビで吉村医院のことがやってて、すごく共感できて。
人間だって動物なんだから、医療の力なんて借りなくても産める!!って思っていたのに、現実は産婦人科しかまわりにはなくて。
結局産婦人科の明るい分娩代の上で、点滴を打ちながら一人で陣痛を耐えて出産。
吉村医院の暗い部屋での出産があるべき形だと思っていただけに、落胆しました・・・

でも出産に対する思いって人それぞれですよね。
友達は絶対に無痛分娩じゃないと嫌だと言って、一人目無痛分娩、楽だったので二人目も同じところで無痛分娩するらしいです(今二人目妊娠中
本人が満足すればそれでいいのか、それとも赤ちゃんにとってはどんな出産が一番いいのか・・・
いい出産とは言っても、その定義は難しいですね。
私はぜったい自然に生みたい派だけど・・・

そうそう、ブログを引越ししました♪
新しいアドレスはhttp://roserose.rose.lovepop.jp/です。
これからもよろしくお願いしますね〜★
Posted by Nao at 2005年08月09日 22:22
こんにちは。
私も3年前に大阪のに行ったことがあります。
ここでかなりおっぱいがんばろう!と思いました。今度は夫といってみなくちゃと思っています。
自宅出産は山奥でだったらいいかなぁ、、、。うちはくしゃみも隣から聞こえるくらいだから、、、うーんといっていたらパトカー呼ばれそうです、、、。
自宅出産は健康面環境面がそろうからこそできるのでかなり贅沢な豊かなお産のイメージがあります。
Posted by jova at 2005年08月10日 23:44
>すいかさん

大阪でもイベントあるようですよね!すいかさんはマタニティヨーガをされていたんですか。私もヨガやピラティスに興味がありつつ、何もしていないのですが、もしまた赤ちゃんを授かったらトライしてみようかなぁ…。

あゆみ助産院の左古さん、とてもバイタリティ溢れる方で、80になっても90になっても周りに「赤ちゃんを落っことしそうやからやめて」と言われるまでは、まだまだたくさんの赤ちゃんと出会いたいとおっしゃっていました。
Posted by sayah at 2005年08月11日 09:59
>taramammyさん

赤ちゃんを産むのは自分なのだけど、どんなお産にしたいという希望を明確に持っていたとしても、自分ひとりですべて決定できるものではなく、周りとどう折り合っていくかというのは難しいですよね。

病院にも今は色々な考えのところがあり、妊婦が主体的に参加するお産を積極的に応援してくれるところもあるから、一概に否定するつもりはないのですが、ウチの周りにはなかなかそのようなところは見つかりません。

いっぽさんがコメントしてくださっているように、帝王切開で産んでいても通常分娩をする道はあるようですね。taramammyさんも3人目をお考えのようですし、次は望まれているようなお産に近づけるといいですね!
Posted by sayah at 2005年08月11日 10:06
>いっぽさん

いっぽさんは随分辛いご経験をされたのですね…。何だか胸がいっぱいになってしまいました。貴重な体験を話してくださりありがとうございます。

最初の妊娠って、私も分からないことだらけで、『バースプランを書こう』という話を聞いても、自分が何にこだわりたいのか?最初はそれすら白紙の状態でした。自然分娩をしたいという思いは漠然とあったけれど、何が「自然」で何が「不自然」なのかそれすらよく分かっていなかった。いっぽさんと同様、私も妊娠した4年ほど前は今のようにインターネットも常時接続ではなく、限られた時間にちょこちょこ調べ物をする程度で、主な情報源が私の場合、妊婦雑誌だったので余計に自分が必要としている情報というのが入ってきにくかったように思います。

「病院で産んだことを後悔した」という表現に語弊があったなぁ、と皆さんのコメントを見て思ったのですが、あくまで自分の産んだ個人産院の話です。地元では人気の新しい産院で、1回の検診に2〜3時間待って診察時間はせいぜい5,6分。自分の身体の状態としっかり向き合い、積極的にベストな状態を自分で作っていきたいと思っていた私にはあまりに短い診察時間でした。疑問に思うことを質問しても「妊婦だから仕方がない」と流されるばかりで、医師の方は待っているたくさんの妊婦さんたちを次々検診しなければならないので、そんな些細な質問には付き合っていられない、(どんな形にせよ)いうとおりにしていれば赤ちゃんは生まれてくるのだから…という態度にしか私には感じられませんでした。

人気なんて当てにならないものだなぁと思い、転院するか助産院で一度話を聞いてみたい、と夫に持ちかけたのですが、そのとき既に妊娠中期を過ぎていて、夫はそんな時期に別のところに変わるというのを心配したのと、夫を始め周りの人たちも『助産院は危険』というイメージが大きく、私自身そうではないと言い切れる自信も知識もそのときは持っていなかったので、自分がこだわりすぎることによって、周りの人たちに余計な心配をかけるのならば、このままこの病院で産むほうがいいのかもしれないと少々もやもやした気持ちを抱えたまま出産に臨んだのです。そもそも、この人気の個人産院は、母乳育児や立会い出産、母児同室を推進しているところだったので、医師の態度には納得がいかなかったけれど、そんなに間違いはないだろうという思いもあったので、絶対ここではダメだとまでは思わなかったということもあって…。

結果的に私は通常分娩で出産することができたけれど、細かい部分で、後になってこうしたかったと…という思いもたくさんあったし、母乳育児に関しても随分遠回りをすることになってしまいました(この産院では完全母乳育児に持っていけるような取り組みを何一つしていなかった)。

でも、そういうことがあって、完全母乳育児を目指そうと思えたり、病院で使っていた紙オムツに子どもが被れてしまったことがあったことなどから、様々なことを知るきっかけになり、妊娠・出産を通して遣り残したことを取り返すべく、やっぱり私も今の育児のスタイルに強いこだわりがあるのだと思います。母乳のことを相談しようと思って、産後1ヶ月のときに訪問してくださった助産師さんに色々なお話(個人産院の抱える様々な事情などなど)を聞いたことも私には大きかったです。

でも、いっぽさんもおっしゃっているように、妊娠も出産もこだわりたくてもそれが叶わない人だっている…そう思うと自分の思いがとても贅沢なことのようにも思えます。子どもが無事に生まれてきた、それだけでも十分感謝しなければならないことなのに…。

今のところ、私はまだどこで産みたいという明確な希望がある訳ではない(漠然とは持っていますが)のですが、もしまた赤ちゃんを授かったら、少なくともこれまで得た経験の中で自分が提供してあげられるベストな環境を赤ちゃんに整えてあげたいなぁとまずはそう思っています。

夫は、次は好きなようにしていいなんて言っていますが、欲を言うなら、もう少し前向きに一緒に取り組んでくれたらなぁと思ったりして…欲張りすぎなのかなぁ。


>生き物としての自分のカンも大事に育てないといけませんが。

いっぽさんのこのご意見もホントにそうだなぁとすっかり頭でっかちになってしまっている私は切にそう思います。


ベビーマッサージの本、私も図書館で借りて、実践してみたことがあります。出産を通して、子どもはそんなトラウマを抱えることもあるのか…とまたまた出産に関する経緯を後悔したりしました…。でも、ウチも既に子どもが動き回るように
なっていたので、あまり喜んでやってくれずにいつの間にかやらなくなってしまいました。私は詳しくないのですけど、ホメオパシーでもバーストラウマやインナーチャイルドのケアをすることができるようですね。


それから、三砂ちづるさん、和服の似合うとても素敵な方でした。私も早速『オニババ化する女たち』を読み始めたところです!
Posted by sayah at 2005年08月11日 11:04
>侘助さん

侘助さんは随分精力的に色々な活動をされているのですね!

吉村先生の「お産って自然でなくっちゃね」、大野先生の「分娩台よ、さようなら」、きくちさかえさんの「お産がゆく」は読んだことがありますよ(産後でしたが…)。やっぱりまだ子どもは欲しいので、これからほかの著書も読んでみようかなぁと思ってはいるのですけどね。

侘助さんの言われる、昔と今とでは女性の置かれている環境や生き方が違うというのは、本当にそうですよね。「イベント」という言葉に私は何となく違和感を感じるのですが、人に本来備わっている力を信じて、お産と向き合おうと思うと、現代生活にすっかり慣れてしまっている私達には最初は大変なことに感じるものなのかもしれません。

自宅出産を「ファッション」と捉えられるよう向きがあるんですね。知りませんでした。でも、最初の動機がそうであっても、それをきっかけにお産と真剣に取り組む女性(男性も)増えれば、素晴らしいなと思います。もちろん受け入れる側にも限りがあるから、そういう方たちを変えるというところまで付き合うのは難しいのかもしれないけれど。出産後、お話を伺った助産師さんも、自宅出産は入院費用がかからなくて済むからという理由で希望する人もいるけれど、それだけの人はやはり途中で病院でないと産むことができない状況になってしまうとおっしゃっていました。

でも、「いいお産の日」のようなイベントが各地で盛んに行われたり、侘助さんのように講演会を企画されたりする方がいらして、積極的に自然なお産を広めようという動きが出てきているのは喜ばしいことですよね。人が本来持っている自然な姿に近づこうと思う人が増えていけば、色々な意味で世の中はもっといい方向に変わっていけると思います。私も子どもを産んだことがきっかけで意識が変わったことがたくさんあって、生命の誕生というのはこの世に本当に大きな意味を持つものなんだなぁなんて考えたりしました。
Posted by sayah at 2005年08月11日 11:27
>凪ママさん

凪ママさんは、以前卒乳に関する記事にコメントを下さったnagiさんかな?違ったらゴメンナサイ。

いつも見てくださりありがとうございます♪

皆さんのコメントを見て、「病院で産んだことを後悔した」という書き方に語弊があったなぁと思いました。ここで書いた病院というのは自分の産んだ個人産院限定の話です。今は病院とひと口に言っても、バースプランに沿って丁寧に対応してくださるようなところもあるし、病院をすべて否定するつもりは毛頭なかったのです。

凪ママさんは2回とも暖かい幸せなお産をかなえることができたのですね。家族みんなで新しい命を向かえられたら、本当に幸せだなぁ…。

まだ私は自宅で産むと決めたわけでもないのですが、凪ママさんのおっしゃる「与えられた環境の中で、感謝していくことが、いいお産の第一歩」という言葉がとても心に響きました。そうですね、感謝を忘れてはいけませんよね。悔やんでばかりいないで、やはり長女を無事に出産できたことたくさんのことに気づくことができたことへの感謝を私も忘れずに胸に刻んでおこうと思います。
Posted by sayah at 2005年08月11日 11:37
>Naoさん

初めての出産って気づけないこともたくさんあるものですよね。私も自分の思い描いていたイメージと現実とのギャップからやっと気づくことができたこともたくさんありました。

吉村医院のお産に関する取り組みは徹底していますよね。でも、すっかり便利になった暮らしに慣れてしまっている私達には、暮らし方から変えるくらいの意気込みはきっと必要なのでしょうね。


何がいいお産なのか…確かにその定義は人によって異なるものなのかもしれないですね。今は選択肢が多すぎるために余計にそれが見えにくくなってしまっているのかもしれません。

でも、妊娠・出産という経験がその後のその人の子育てから生き方にまで通じているのかなぁと私は感じています。


ブログ、お引越しされたのですね!ここ数日遊びに行けてなくて気づきませんでした、ゴメンナサイ。リンク先、張り替えておきますねー。
Posted by sayah at 2005年08月11日 11:49
>jovaさん

jovaさんはりゅりゅちゃんを産む前に参加されたのですね!私は最近になってようやくこのようなイベントがあることを知りました。もっと早く知っていたら、また何か違っていたのかなぁ。後悔ばかりしても仕方がないですが…。

jovaさんもやっぱりそろそろ2人目考えますかぁ?

確かに自宅で産める環境というのは、なかなか条件が揃わないことも多いのかもしれないですね。「贅沢なお産」という本がありますけれど(私はまだ読んでいないのだけれど)、自宅出産を望みどおり叶えられることは、ご本人の努力も必要だけれどそれ以外にたくさんの要因がきちんと整っていなければならないということもあって、そう表現されるのかもしれないですね。

私も次の子どもを授かるまでの間、ゆっくり考えてみようと思います!
Posted by sayah at 2005年08月11日 12:01
またまた失礼します。

「お産は一生に数回の大イベント」と書き方は語弊がありましたね。
私自身はそう思っている訳ではなく、世の中にはそう思っている人が少なからずいる、というような話を先日きくちさんから聞いたんです。
イベントというのはお祭り事とかそういう意味ではなく、なんていうか、昔に比べたらそれほどお産の回数が少なくなり、女性の一生の中で、貴重な体験になって来ている、ということを書きたかったのです。
前述したように、昔の女性は何人も出産したんですよね。
今みたいにバースプランもなく、病院を選ぶなんてこともなく、それでも自然に出産していました。
女性にとってお産はごく当たり前のことだったのだと思います。
それと比較する意味で、「イベント」という言葉を使いました。

Posted by 侘助 at 2005年08月12日 00:07
皆さんの出産に対する真剣な思いにただ頭が下がるばかりです。

私は何にも考えずに総合病院の産婦人科でお世話になりました。ただこの病院では、助産師さんの人数がとても充実していて、特に母乳育児に力を入れておられました。そのおかげか、娘はもうすぐ3歳になろうというのにいまだにおっぱい大好きなんです。卒乳を考えたこともあったけど、結局ここまできてしまいました・・・

初めてのお産なら余計に、色々と「こうすればよかった」という思いはでてきますよね。でも、 侘助さんがおっしゃる「人は人生のシナリオを自分で書いてきている」、その通りだと思います。sayahさんとユズちゃんの出産時の経験は、きっとその後の「のんびり自然」な生活を生むための「気づき」の第一歩になってくれたのでしょうね。

今のユズちゃんならきっと「産んでくれたときがんばってくれてありがとう!私もがんばって出てきたよ。今お母さんとこうしていろんなすてきな体験ができて幸せだよ。もし妹か弟がきてくれたら、そのときはこういう風にしてあげようね」と感じているのではないかなあと、勝手に想像してしまうのでした・・・(ゴメンナサイ)
Posted by washiko at 2005年08月12日 05:50
>sayahさん

私も言葉足らずで申し訳ありませんでした。私が通っていた病院も同じような感じです。夫や周りに気兼ねしてもやもやしたまま進行したあたりも、本当に似たような経験です。

それと、3年ほど前(二人目妊娠前)に助産院を訪ねて以来、一人の助産婦さんに身体と心を整えるサポートをしてもらっています。「相談」という形で話を聴いていただいて、私の中のもやもやを整理できたり、考え方のクセを指摘されたり、自分では気がつかないことを教えていただいたりと支えていただいています。
二人目を妊娠した時も「今を生きなさい」「まず授かった命を大事にしなきゃ」といってもらって、病院へ行ったのは5ヶ月目に入ってからでした。病院を探している時も、8ヶ月目に入って最終的な病院を探しあて診察がゆったりしてもらえるようになってからも、時々通っていました。妊娠前から通っていたので自分を分かってくださっているという安心感もあり、同姓で人生の先輩ということもあり、何でも訊ける人の存在は本当に大きかったです。

ヨガはやってて本当によかったですよ!身体が柔らかくだけでなく、呼吸が身について自然とできるようになるので。きくちさかえさんのマタニティヨガの本を見ながら家でしてました。
上の子が3歳の頃にも少しやっていたのですが、「のんびりたいそう」と呼んで一緒にやっていました。楽しかったですよ、子どもって柔らかくうらやましい。

助産院にしてもヨガにしても、妊娠前に一度経験されてみるといいと思います。はじめて助産院を訪ねて部屋に通された時、ベッドを見て涙がこみ上げてきました。自分の頭では一人目の出産を整理できたつもりでいたのに、自分の奥底に封印していただけだったみたいで。

いろんな考えや情報を聞いて頭で納得しても、自分の感情や心がすっきりしていなかったら、やはり前へ進めないですもんね。だからこそ皆いろんなことにこだわるんでしょうね。自分の気持ちは大事にしてあげていい方へ向かうことを願ってます☆

ホメオパシー、私も興味あるのですが分かりにくくていい本がないか探し中です。三砂さんの本ともども読んでみたいです♪
Posted by いっぽ at 2005年08月12日 10:32
>侘助さん

こちらこそ、お気を悪くされたらごめんなさい。「違和感」と言う言葉は侘助さんに向けたものではないんです。「イベント」という言葉を使われた侘助さんの意図は理解していたつもりです。文章で書くというのも意外とすれ違ってしまうこともあって難しいですね。

「お産は一大イベントだ」という言葉はよく耳にする言葉だけれど、捉え方は様々なのかなぁと思います。少し捉え方が異なると物質的なことばかりに目が行ってしまったり、豊かな現代だからこそ本来あるべき姿(といっても私が思う形ですが)から遠ざかっていってしまうように感じるのです。

昔は、お産で命を落とす(お母さんも赤ちゃんも)ということすら珍しいことではなく、きっとお産に対する心構えみたいなものも全然違ったのだろうと思います。医学が進んで、恩恵を受けている部分もたくさんあるのかも知れないけれど、どこかお産が自分のものであって自分のものでないような感覚が普通になってしまっている世の中に思えて仕方がありません。
Posted by sayah at 2005年08月12日 22:55
>washikoさん

母乳育児が成功するかどうかは初産の場合は特に、産む場所の取り組みの持つ影響も大きいものですよね。母乳で育てたいと思っていても、病院で母子の需要と供給のバランスを掴む機会を逃してしまったために、「自分は出ない体質なのだ」と思い込んでしまい、諦めてしまう方もいらっしゃるのは残念に思います。

washikoさんのところも母乳育児、現在進行形なんですね!ウチも環境が変わったら卒業できるかなぁなんて思っていたけれど、結局来春から幼稚園に通わせるのは止めることにしたので、まだまだおっぱい生活が続きそうですよ〜。おっぱい大好きで「おっぱいの歌」まで作曲してしまうほどの娘なので(^^;


後で考えると必然だったと思える出来事や出会いがこれまでもいくつもあって、やっぱり娘の出産にまつわることも、私に与えられるべくして与えられたものだったのかもしれないですね。だから今の自分がある。そう思って、感謝しつつ、これから先を見ていこうと思います。

Posted by sayah at 2005年08月12日 23:09
>いっぽさん

私も、産後1ヶ月で訪問してくださった助産婦さんとの出会いが本当に大きいものでした。市のサービスとして受けられる助産婦訪問で、私は母乳が足りているかどうかということを相談しようと思って来ていただいたのですが、母乳のマッサージや状態を見るだけに留まらず、私の思いを汲み取ってくださり、なんと4時間にも渡って妊娠・出産にまつわる話を色々と語ってくださったのです。助産院で産むことが実は危険ではないのだということも、このとききちんと理解することができました。母乳もそのときは迷いながらもミルクを足していたのですが、きっとまだまだ足りていなかったであろう私のおっぱいを「大丈夫、母乳だけでいけるよ!」と太鼓判を押してくださったことにすごく勇気付けられて次の日からきっぱりミルクを足すのを止めることができたのです。

助産婦という仕事をされている方たちは、本当にその仕事に誇りを持っていらっしゃって、利欲に捉われず親身になって情熱を傾けてくださる方が多く、私もいっぽさんと同じく、そんな彼女達を人生の先輩として同じ女性として、本当に頭が下がる思いがします。

また、私も次の妊娠というきっかけを通して、そんな素敵な方たちとの新たな出会いがあるのかも知れないとと思うと期待に胸が膨らみます。


ヨガですが、実はスポーツクラブに熱心に通っていた頃体験したことはあるんです。でも、あまりの自分の身体の硬さに愕然として続けるのを断念してしまいました〜。でも、自分のできるところからやっていけばいいんですよね、きっと。妊娠など、なかなか大きなきっかけがないと始められそうにありませんが、きくちさかえさんの本はチェックしておこうと思います♪「のんびりたいそう」って言い換えると楽しそうですね!今はベビーヨガというものもあるらしいですよね。とは言え、実践するなら私はきっと自宅でひっそりやると思います(^^;


ホメオパシーは「キッズ・トラウマ」という本が出ていますが、私は読んでいないんです。でも、ホメオパシーに関しては実践しながら、理解していくもののような感じがしますよね。私も興味を持っていたこともあって、一度講演にも足を運んだりもしたのですが、今のところは東洋の知恵に従って、やっていこうかなぁと考えています。


今回も色々と励ましを頂いてありがとうございました!


Posted by sayah at 2005年08月12日 23:31
はじめまして。
私もいいお産の日に行きました。
一人目は病院で産み、2人目は念願かなって助産院で産めました。
シンポジウムほんとよかったですね。
こういう大事な話のときはうちのおちび(5ヶ月)も静かにしてくれてました。

この日はなんと1000人超えたそうです。
(去年は500人)
すごいですよね。
私もイベントなどは全然参加できずに残念でした。
Posted by mipo at 2005年08月27日 10:01
>mipoさん

初めまして、コメントありがとうございます。

『いいお産の日』去年の倍の人出だったんですね〜。それだけ、お産に対する考えの流れが変わってきているのでしょうか。

でも、このイベントに参加して、他の出店なども見て京都は色々と活動が盛んだなぁって思いました。奈良も活動されている方ももちろんいるのでしょうけど、なかなか情報が入ってきづらいような…。

シンポジウム、私も子どもと一緒だったので最後までは聞けないだろうと思っていたのですが、意外にも静かに一緒に聞いていてくれて助かりました〜。また、来年は夫も一緒に参加できるといいのだけれど…。
Posted by sayah at 2005年08月28日 00:07
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