2005年03月20日

おしゃぶりの是非をめぐって

おしゃぶりに関してコメントを頂きましたので、私の思うことを少し書いて見ようと思います。

2月28日のyahooニュース(読売新聞)に下記の記事が掲載されました。


おしゃぶり1歳過ぎたら注意…歯並び、発語に影響

赤ちゃんを泣きやませるためにおしゃぶりを使うお母さんが増えているが、小児歯科医などで作る委員会が、歯並びなどに影響を与える恐れがあるとして、常用しない方がいいとする見解を公表した。

 見解をまとめたのは日本小児科学会や日本小児歯科学会の会員らで作る「小児科と小児歯科の保健検討委員会」(代表=前川喜平・東京慈恵医大名誉教授)。

 年齢とかみ合わせの調査では、常用している子どもは、使用しない子どもに比べ、前歯の上と下が開いてしまう「開咬(かいこう)」が現れる率が高い。乳歯が生えそろう2歳半以降も使用すると、かみ合わせの問題も残るという。

 また、親が泣きやませる手段として習慣的に使っている状況があるため、「子どもがなぜ泣いているか親が考えなくなる」「子どもの発語の機会が減る」など、親子の大切なコミュニケーションを阻害しかねないと指摘する。

 このため〈1〉言葉を覚える1歳を過ぎたら常用しないようにする〈2〉遅くとも2歳半までに使用を中止する〈3〉おしゃぶりを使用している間も、声をかけたり一緒に遊んだりして子どもとふれあう〈4〉4歳以降もおしゃぶりが取れない場合は、情緒的な面を考慮して小児科医に相談する――との見解をまとめた。

 一方、簡単に泣きやむ、静かになる、母親の育児ストレスを軽減する――などの利点も認めている。

 大手育児用品メーカーの調査では、乳幼児がいる家庭のおしゃぶり所有率は2000年の55%から、2003年の71%にアップしている。同委員会副代表の高木裕三・東京医科歯科大大学院教授は「おしゃぶりは鼻呼吸やあごの発達を促進する効果があるなどといわれるが、医学的な根拠は確かめられていない。使い方に注意を」と話している。


おしゃぶりのメーカーは、鼻呼吸にいいと強調する宣伝をしていますが、そもそもなぜ鼻呼吸、鼻呼吸と言うのかと言いますと、哺乳動物はみな鼻呼吸であるのに、人は言葉をしゃべるために口呼吸も鼻呼吸もできるのですが、鼻から吸った空気が鼻腔を通る間に浄化、加湿され、肺が酸素を吸収しやすい形で送り込まれるのに対し、本来呼吸器官でない口で吸った空気は、空気中に漂う細菌やウイルスなどの有害物質がろ過されないまま、直接、体に取り込まれてしまうため、風邪や花粉症、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、など様々な病気の原因になりうると考えられているためなのだそうです。

2月5日のNHK『すくすく子育て』でもおしゃぶり、指しゃぶりについて取り上げられましたが、千葉県こども病院新生児・未熟児科医長の水野克己さんは、おしゃぶりが鼻呼吸にいいという科学的根拠はなく、むしろ母乳育児にとって弊害(吸い方の浅いおしゃぶりに慣れると、深くくわえるおっぱいと吸い方が異なるため、乳頭痛の原因になることがある)になるという見解を出されています。

口呼吸には、離乳食を早くからスプーンで与えることが関係しているとする見解(こちらの記事中ほど)もあり、やはり過去に取り上げた早すぎる離乳食の問題の記事とも関連して、やっぱり1歳近くまではしっかり母乳育児をすることを目標にするのがいいのではないかな、という気がします。母乳を口から力いっぱい吸うことが自然と鼻呼吸を促してくれるそうです。母乳をやめた後口呼吸にならないという保証はないかも知れませんが(それはおしゃぶりでも同じことだし)、おしゃぶりをあえて使う必要はないのでは?と私は思います。

一度おしゃぶりのクセをつけてしまうと、今度は外すのにも苦労するのではないかな…。


posted by sayah at 23:11| 奈良 ☔| Comment(5) | TrackBack(1) | +母乳育児奮闘記+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちょっとしたコメントをきちんと取り上げてくださってありがとうございます。
すごく勉強になりました。
柊(息子)が小さいときにもっとこういうことを知っておいてあげたかったです。

柊はおしゃぶりは使わず、指をチューチュー吸ってねんねしていたのですが、6歳ぐらいまで吸っていたかな。

最初は確かに前歯が若干出ていて気になったのですが、今では分からないぐらいになりましたよ。

指をあんなにチューチューしていた割りには柊は口呼吸します。生まれつきアデノイドが大きいので、小さいころは特に鼻呼吸しにくかったせいで、口呼吸のクセがついてしまったんです。

耳鼻科の常連で行くたびに先生に「お口を閉じてお鼻で息を吸ってごらん」って言われてました。
Posted by kinmokusei at 2005年03月21日 18:01
kinmokuseiさん、こんにちわ!

いえいえ、こちらこそ記事を書くきっかけを頂き感謝しておりますm(__)m

口呼吸になる原因というのは、いろいろあるみたいですよ。おしゃぶりとは直接関係がなかったので、取り上げませんでしたが、こちらに少し書かれています。
http://www.d-b.ne.jp/biomasa/kenkou/kaika/kaika01.htm
今やなんと小学生の8割が口呼吸をしているそうです!

私も気づくと口呼吸しているタイプなので、意識するようにはしているのですが、なかなか治りません(^^;
Posted by sayah at 2005年03月22日 11:23
初めておじゃまします。岩手に住んでいるmaciと申します。
2歳7ヶ月の息子がいます。
私の子供が生まれた頃、テレビで「おしゃぶりをしたほうがいい。」「ドイツでは4歳くらいまでおしゃぶりをさせている。」「鼻呼吸を完成させるために必要!」とやっていました。
それで主人がさっそく買ってきたのですが、私はどうしても、抵抗があってずっと悩んでいました。でも、あまりにも朝から晩まで泣いているので、ちょっと試しに、させてみようかな・・・?と思って口に入れてみたら、プッとすぐに吐き出してしまい、その後も駄目でした。
最近、おしゃぶりについての見解の記事を読んで、無理してやらなくてよかったかなー?と思いました。
Posted by maci at 2005年03月22日 13:12
maciさん、初めまして!
コメントありがとうございます。
息子さん、ウチの娘と同学年になりますね♪

情報というものも結構あいまいで、昔の常識が今の非常識だったりしますから、慎重にならなければならない部分はあるのでしょうね。

その点、今言われていることもどの程度信憑性のあるものなか疑わしい部分もありますよね…。

私はその辺りについて、育児に関する情報は自然の摂理に則ったものなのか、また自分の子どもの様子を見て感じること、などから判断しています。

おしゃぶりに関しては私自身は人工的で良いイメージを持てないので、鼻呼吸うんぬんの情報がどうであれ、きっと使うことはなかったと思います。

お子さんもきっとゴムの人工的な感触が合わなかったのでしょうね。ウチの娘も最初、私の母乳が出にくくて、ミルクを足していたのです、ゴムの乳首をすぐに受け付けなくなりました。

子どもの本能から出る反応というのは、結構参考になったりするように思います。
Posted by sayah at 2005年03月22日 21:55
編集していたらトラックバックを間違って大量に送ってしまいました。
お手数ですが、1個のこして削除お願いいたします。
Posted by コメントありがとうございます。 at 2005年12月01日 09:21
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