2005年03月13日

断乳?卒乳?

母乳育児が軌道に乗っても1年ほどすると、この問題で悩む方も多いのではないでしょうか?

断乳というのは、「乳を断つ」という文字どおり子どもの意思にかかわらず、お母さん主導で母乳をあげるのをストップすることで、卒乳は子どもがもうおっぱいを必要としなくなり、自分で卒業できる日まで子ども主導で母乳育児を続けることになります。最近は「断乳」という言葉の持つイメージがきついせいか、内容は断乳であっても「卒乳」と表現される場合もあるようですね。


桶谷式(過去ログ参照)では、赤ちゃんが一人歩きができるようになった1歳過ぎくらいを目安に断乳することを勧めています。おそらく、体が自立し始めた赤ちゃんに心の自立も促そうという解釈なのだと思います。

親世代や、保健師さんなどにいつまでも母乳を飲ませていると、甘え癖がつくとか虫歯になるとかご飯を食べないとかいった理由で断乳を勧められるというのはよくある話なのですが、どうもこれらは根拠がないみたいなのです。

甘え癖に関して、佐々木正美先生(児童精神科医『子どもへのまなざし』著者※過去ログ参照)は、自分が満足いくまでたっぷりお母さんに甘えた子ほど、すんなり自立ができるという主旨のことをおっしゃっていますし、以前朝日新聞でこの断乳、卒乳に関して取り上げた記事でも聖マリアンナ医科大学の堀内先生(『サイレントベイビーからの警告』著者)が同主旨のコメントをされていました。堀内先生は「無理に断乳することが赤ちゃんにとって、信頼の象徴であるおっぱいに裏切られるという精神的ダメージを受ける」ということもおっしゃっていました。


虫歯になるというのは、以前は母乳に含まれる糖分(乳糖)も虫歯の原因になると考えられていたようですが、最近、乳糖は虫歯の直接の原因にはならないということが分かってきているようです。 むしろ気をつけるべきなのは食習慣の方にありあそうです。ここでも母乳と虫歯は直接の関係がないという見解が出されています。(※母乳と虫歯に関する記事をアップしました。)

また、ご飯を食べないから、母乳をやめると食べるようになる、という考えについて。母乳をやめてももともと食が細い子はやっぱり食べない場合もありますし、アレルギーなどから身を守る防衛本能が働いて離乳食を受け付けない子どももいるようですので、「離乳食」を食べないから断乳するという考えは少し慎重にならないといけないのではないかと思います。※早すぎる離乳食に関する問題点⇒過去ログ参照

ちなみに1歳を過ぎると母乳に栄養がなくなるというのも誤った考えで、実際は成分比率が変わるだけで、全く栄養がなくなるわけではなく、免疫物質も濃度は薄くなりますが分泌されているようです。


そもそも、1歳前後で断乳するという考えが出てきたのはここ50年ほどの話で、WHO・ユニセフでは『母乳育児は最低2年間は続けるのが望ましい』という見解を出しています。母子手帳からも数年前に、断乳したかどうかをチェックする項目はなくなりました。


とはいえ、これもケースバイケースで、母乳育児を続けたくてもやむを得ず断乳せざるを得ない場合もあるでしょうし、考え方も人それぞれあると思います。断乳という方法を選ぶ場合は、桶谷式では『断乳式』という形で断乳の進め方を詳細にアドバイスされていて、上手くいけばすごく感動的な子どもの成長ぶりが見られるそうです。自分から絵の書かれたおっぱいに「バイバイ」と手を振ったり、「ありがとう」とお礼を言うなどして、お母さんの服を下ろすといった具合に。きっと、桶谷式のやり方に沿って進めていけばお母さん側のトラブルも少なくて済むのかも知れません。


ユズは人一倍甘えん坊でおっぱいへの執着心も強く、断乳なんてそもそも無理だろうということもあり、私は断乳か卒乳か悩む間もなくここまで来ました。

歯が生えてきて乳首が切れたり、2歳を過ぎるまでは私が家事をするのを阻止するためにユズがおっぱいから離れないなんてこともあり、辛いと感じたこともなかったわけではないですが、1歳半くらいからは外ではおっぱいを飲まなくなりましたし、家の中では新生児なみに飲んでいることもありますが、今では私にとっては普通のことになってしまいました。

幼稚園に行くなど環境が変わることが、おっぱいを卒業できる大きなきっかけになるのではないかな、と感じています。無事に卒乳できたら、またこの場を借りてご報告したいと思います。
posted by sayah at 15:00| 奈良 ☀| Comment(4) | TrackBack(2) | +母乳育児奮闘記+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
sayahさん、お早うございます。
 以前テレビで早く離乳食を始める弊害として、口呼吸をしやすくなる、ということが挙げられていました。ミルク育児のお子さんでもおしゃぶりなどを使って口呼吸を防ぐといいそうです。
 話はずれますが、母乳育児だと母親の体内のダイオキシンが母乳を通じて子ども(第1子)に蓄積しやすいので、なるべく若い時期に出産したほうがいいそうです。(福島章著「子どもの脳が危ない」PHP新書126n)
 同じ本でテレビが子どもの脳にもたらす危険を避けるとしてシュタイナー教育法が勧められていました。(175n)
 kinmokusei自身はブログにはまっているので脳にかなりよくないなあと思っています。子どもにはテレビゲームを禁止しても親がパソコンばかりではダメですよね。
Posted by kinmokusei at 2005年03月14日 10:06
kinmokuseiさん、コメントありがとうございます。

おしゃぶりについては見解が分かれますのでまた記事にまとめてみたいと思っています。要は離乳食を行政の指導どおりの時期には開始しないほうが賢明だということはいえると思います。

ダイオキシンの話は出産年齢との関係については知りませんでした。こちらも気になる方が多いと思いますので、いずれよく調べて記事にしてみたいと思います。

kinmokuseiさんはもうすぐお引越しされるそうですね。ちょうど四月から何もかも心機一転ですね!
Posted by sayah at 2005年03月14日 15:32
トラバありがとうございました。まだ少し拝見しただけですが、とても細かく調べて実行されているようで、育児頑張ってるんだな〜とビックリさせられてます。私も見習わなくっちゃ・・・(>_<)

断乳・卒乳という言葉は、よく考えずに使っている方も多いようで、特に断乳=卒乳というイメージが強いみたいですね。そのほうが言葉の響きがいいからなんでしょうかね?
私が以前ちょっと見た記事では、『半年すぎて母乳の栄養価が低くなるというのは迷信。その時々の子どもの状態に応じた母乳がちゃんと出るようになっていて、たとえば、1歳すぎて一人歩きを始めた子どもが飲む母乳などは、より低年齢の乳児の飲むものより高カロリーだったという調査結果もある』のだとか。低体重で出産した乳児のママの母乳も高カロリーで未熟な成長を助ける栄養素がよりたくさん含まれているともいいますし、母乳ってすごいなあ、と今さらながら不思議に思ってます。

とはいえ、うちでは近いうちに断乳のことも視野に入れていくことになりそうです。やっぱりちょっと寂しいですけどね(^-^)
Posted by ほむら at 2005年03月16日 23:21
ほむらさん、コメントありがとうございます!

虫歯のことは母乳育児のせいではないということを知っていただきたくて、おせっかいながらトラックバックを送らせていただきました。

もし断乳・卒乳を迷われているのならば、どちらがいいのかを決める一助になれば…とも思いました。

でも、双子ちゃん育児は私が想像している以上に大変なのだろうと思いますし、お仕事に出られるようでしたら、断乳もやむを得ないのかもしれないですね。

ほむらさんが働きに出る日までに、お嬢さんも上手く離れられるといいですね。

陰ながら応援しています。


Posted by at 2005年03月17日 13:41
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